『伝承畑』

私がみかんづくりをしている和歌山県下津町は、有田みかんで有名な有田地方の北隣りにあり、有田と並ぶみかんの産地です。

紀伊水道を隔てた西側に四国を望む、 海に面した古くからのみかん産地です。

古くから多くの山が開かれ畑となり、みかんがつくられています。

我が家でも代々引き継ぎ、受け継がれ、みかんをつくり続けています。

みかん山といえば段々畑。
畑が出来るだけ水平になり作業しやすい様、山の傾斜にあわせて石垣の高さや畑の奥行を調節しています。
山を開いた時に出てきた石を、一段ごとに下から積み上げ、段々畑をつくったのだと聞いています。
しかしこの石垣も時折、特に大雨の後などには、あちらこちらで崩れてしまいます。
その都度修復してゆくのですが、これが〔コツ〕もあり、かなり根気の要る作業です。

その様な段々畑が、山一面に広がっているのです。
秋にはこの山が、黄色いみかん色に覆われます。

私がみかんづくりを始めたのが、高校卒業後18歳の時、今から32年前です。
その内、祖父と共にみかんづくりをしたのが26年間です。
祖父〔秀夫〕は戦争中の兵隊経験者で、89歳で亡くなるその半年前までの64年間を、みかんづくり一筋に生きた人でした。

祖父からは、多くの事を教えられました。
樹の剪定、肥料、みかんの貯蔵方法。
みかん山の向きや 畑の位置の違いに応じたみかんづくり。
樹の一本一本に至るまでの性質の違い。
挙げると、きりが無い程の多くを学びました。

また祖父は、多くの物を残してくれました。
畑はもちろん倉庫、畑の中に幾つもある貯蔵小屋。
みかんの樹に至っては、新しく植えて実が成りだすまでに5年はかかるであろう小木を、86歳まで植え続けてくれました。
今でも8割程が祖父が植えた木、祖父と私が一緒に植えた木です。
その木達に囲まれながら、毎日農作業しています。
これから私がみかんづくりを続けてゆく中、徐々に私の植えた樹が増え、祖父の樹が減ってはゆくでしょうが、おそらく祖父の植えた樹が無くなってしまう事はありません。

祖父からは本当に多くを学びましたが何よりその言葉、みかんづくりへの思い、姿を忘れる事はありません。

先代から祖父へ、祖父から私へ、そうであった様に私も
みかん山を畑を、みかんづくりを次の世代に引き継いでゆきたいと思います。
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